数学講座第3回 0より小さい数(3)
今回は負の数によく出てくる専門用語を紹介します。
1 符号
符号とは「-」、「+」のような数の前につける記号のことを指します。
「-」は0より小さいという時に使い、
「+」は0より大きいという時に使います。
また、「+」につきましては省略されることもあります。
2 加法、減法、乗法、除法
加法は足し算の計算を、
減法は引き算の計算を、
乗法はかけ算、除法は割り算のことを表します。
また、これらをまとめて四則、加減乗除ともいいます。
3 絶対値
これは初めて耳にするという人も多いのではないでしょうか。
絶対値は非常に簡単で数直線上の0からの距離を表します。
一見難しそうですが、例を見てみましょう。
例 4の絶対値は4。-3の絶対値は3。-13の絶対値は13。
まず、4の絶対値に注目しましょう。
4を数直線に書くと0から4離れているということが理解できますね。
(下手なイラストで申し訳ございません)
だから、絶対値は4なのです。同じように-3の絶対値も見てみましょう。
しっかりと3離れていますね。-13は自分で書いて理解しましょう。
さて、気づいたと思いますが、この絶対値。実は数の符号を+に変えた物なのです!
どういうことか、それは-3の絶対値は3ですね。-を消すと3になりますね。これは絶対値と同じです!
また、4の絶対値はもともと+なので変えないとしても絶対値と同じですよね。
というわけで確かに成り立ちます。これは数直線を書かなくても分るので便利ですよね。
ただ、注意が必要です。
絶対値とは何か説明しなさい。とテストに出たら
「数直線上においての0からの距離」は正解ですが、
「符号をプラスに変えた数」は不正解です。
なぜなら、前者は定義ですが、後者は定義から分かる単なる求め方に過ぎないからです。
間違ってもテストでは後者のように答えないようにしましょう。
また、絶対値はYouTubeチャンネルに動画があります。
今回の講座は少々長かったですがよく頑張りました!!!
次回は、負の数を含む計算に入っていきます。